特集展「『潮騒』の人々」

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あれからおよそ60年・・・
三島由紀夫と灯台長の再開・・・

『潮騒』のモデルとなった灯台長家族へ三島が贈った書簡や、オルゴールなどの

未発表資料初公開!!
続報!!
\元灯台職員に宛てた書簡、写真、写真パネル等の未発表資料追加展示/


『潮騒』には灯台が描かれ、灯台長夫妻と東京の大学へ行っている娘が登場します。
娘の千代子は都会的な自意識を持つ少女で、主人公の新治と初枝の仲を祝福できません。
灯台長は新治を気にかけ、奥さんは新治と初江の仲を取り持ってやります。
丸ごと三島の想像力がつくった美しい島とされていた「潮騒」のモデルになった人たちがいました。
灯台長の山下四郎さんと妻の當江さん、その娘の文代さんです。三島からこの方々へ送られた手紙を
息子の山下悦夫さんが保管されていました。この未発表書簡を中心に、本展は企画されました。
「潮騒」は、新連載を経ず、書下ろし単行本として新潮社から出版されました。その後すぐに映画化、アメリカ版翻訳本の刊行がなされベストセラーとなりました。映画化は現在までに5回されています。
はじめから完成された作品として世に出た『潮騒』を、その過程に遡って展開します。三島29歳の若々しい創作活動を感じ取ってください。
監修:佐藤 秀明(近畿大学教授・三島由紀夫文学館館長)


会期:2018(平成30)年5月15日(火)~10月14日(日)
会場:三島由紀夫文学館・展示室内

主催:山中湖文学の森・三島由紀夫文学館、山中湖村教育委員会
協力:山下悦夫、竹林文代、鳥羽市観光課