企画展「『酸模』から『花ざかりの森』へ」

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 三島由紀夫の作家としての資質が形成されていった学習院時代。三島は、初等科から高等科の13年間を「学習院」で学びました。
 特に、三島にとって中等科時代は、平岡公威から三島由紀夫へと移っていく重要な時期でした。
 最初の短篇小説「酸模」を、学習院雑誌『輔仁会雑誌』に発表。小説「彩絵硝子」、戯曲「東の博士たち」などが掲載されると、周囲からも注目を集め始めます。文芸部委員となった三島は、『輔仁会雑誌』の編集にも関わるようになります。上級生の坊城俊民や東文彦も三島の才能を認め、お互いに刺激を受け、影響を受けながら親密な交友関係を築いていきました。三島14歳の時に、生涯を通じて師となる清水文雄と出会います。16歳で小説「花ざかりの森」を書き上げ、
清水の推薦で雑誌『文藝文化』に掲載されました。このとき、初めて“三島由紀夫”のペンネームを使います。作家・三島由紀夫が誕生した瞬間でした。
 本展は、作品の原稿を中心に、絵画、写真、書簡などで、
三島の中等科時代5年間を振り返ります。一昨年開催した企画展「三島由紀夫の学習院時代―第一部「酸模」誕生まで」の続編となる企画展です。三島が作家としての第一歩を踏み出した時代の軌跡を辿っていただけるような展示にしました。是非ご来館ください。
1月28日、常設展もリニューアルします!お楽しみに♪
会期:2014(平成26)年1月28日(火)~6月29日(日)
会場:徳富蘇峰館・企画展示室
主催:山中湖文学の森・三島由紀夫文学館、山中湖村教育委員会