企画展「吉田松陰と徳富蘇峰~蘇峰の収蔵品展~」

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 言論人であった徳富蘇峰にとって、吉田松陰は非常に重要な存在でありました。時代の相違から直接的に相見えることはなかったものの、他の歴史的重要人物と同様に、蘇峰も大きな影響を与えられた一人でもあります。蘇峰は20歳の時に私塾大江義塾を熊本で開校しますが、その実践のモデルとなったのは吉田松陰の「松下村塾」でした。さらに蘇峰は、だれもが躊躇したといわれる松陰の自伝を松陰の死後初めて手掛け、『吉田松陰』(昭和26年12月/民友社)を上梓するという偉業を成し遂げます。
 また、伊藤博文や山縣有朋、桂太郎など、吉田松陰の流れを汲み、当時の日本を動かしていた人物との関わりが、蘇峰にとってどれだけ大切であったかは、蘇峰が所有して膨大な資料の中から窺い知ることができます。
 本展では、収蔵品の中から著書を中心とした吉田松陰の資料、そして吉田松陰にまつわる人物の資料を展示します。これらの貴重な資料から、蘇峰に多大な影響を与え、現在の日本の礎を築いた吉田松陰を知っていただけましたら幸いです。

会期:2015(平成27)年2月3日(火)~2016(平成28)年1月31日(日)
会場:徳富蘇峰館

主催:山中湖文学の森・徳富蘇峰館、三島由紀夫文学館、山中湖村教育委員会